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執筆にあたって これから記そうとしている一文は、テンカラ竿の開発に関する経緯である。 おそらくその内容に対して下される評価は様々だろう。当然こうあるべき と共感して下さる方もいれば、我田引水と評価される方もおられると思う。 | ||
賛否両論を承知の上で書くことは、深く考えるまでもなく、私にとって決 して得策とはいえまい。だとしてもなお、あえて私は記してみようと思う。 なぜなら、現在のテンカラ竿には、驚くほど高価でありながら、魚を釣る よりも、釣り人を釣るための竿があまりにも目立つからである。 | ||
それでも一つの救いとしては、釣りやすい竿のほとんどは、どちらかとい うと手頃な価格の中に多く見られる点である。 そうした竿のほとんどは、テスター、ないしはインストラクターと呼ばれ る外部スタッフが関与している。ただしそれは、名称だけのお飾りでなく、 開発時点から完成まで、フィールドテストを始めとする然るべき仕事をき ちんとこなしている外部スタッフに限っての話だが。 これから私が記そうとしている経緯も、そうして完成をみたテンカラ竿の 一例である。たとえ我田引水と断を下されようとも、手頃な値段で使いや すい竿こそが、正当に評価されて然るべき、そんな信念のもとに、あえて 記させていただいた完成までの偽らざる軌跡。そうご理解いただければ幸 いである。 | ||
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