テンカラ・ライン

<天空ライン渓愚Special 3.5m,4.5m,5.5m>

魚の居場所に向かって「毛バリを飛ばす」動作を「キャスティング」といって、 魚が釣れる釣れないは、その結果の良し悪しによって大きく左右さる。 したがってそれは、テンカラにおいて最も重要なテクニックの一つとされている。 だからといって、その動作は決して難しいものではなく、 然るべきタックル―つまり「飛ばしやすいテンカラ・ライン」を用いさえすれば、 ごく短時間で身に付く実に簡単な動作なのだ。


1)キャスティングが楽に行える理想的なライン
理想的で楽なラインを一言で説明すると、ごく簡単に、 ごくスムーズに毛バリを飛ばせるラインということになる。 どんなラインならそれが可能なのかというと、その条件は次の3項目に絞られる。
(1)適度な重みがあること。
(2)シーズンを通してしなやかなこと。
(3)縒り戻りなどの副作用がないこと。


2)適度な重みがあるライン
現在テンカラで使われているラインには、フライ・ライン素材から作られた製品、 ナイロン糸およびカーボン糸を撚って作られた製品、 3〜5号のナイロン単糸およびカーボン単糸を任意の寸法に切ったいわゆるレベル・ライン、 以上の3種類がある。 このうち、(1)に該当する適度な重みがあるラインは、フライ・ライン素材のライン、およびテーパーラインであって、 この2つは僅かなパワーと小さなストロークで楽に毛バリを飛ばすことができる。 しかし残るレベル・ラインについては重量がごく軽いため、他のラインより強いパワーと大きなストロークを必要とし、 したがって、その分だけキャスティングの難度が高くなる。


3)シーズンを通してしなやかなライン
柔らかく滑らかにコーティングされたフライ・ライン素材は、寒い早期から漁期終了まで、 シーズンを通して、しなやかさが損なわれることがない。 ナイロン糸およびカーボン糸を縒ったテーパーラインは、気温の低い時期にはこわばることがある。 レベル・ラインに関しては、縒りの無い単糸ということもあって多少の巻き癖は否めないが、 気になるほどのこわばりは見当たらない。


4)縒り戻りなど副作用がないライン
フライ・ライン素材のテンカラ・ラインには、縒りや継ぎ目がなく滑らかなので、 キャスティング時の縒り戻りによる毛バリの回転など副作用がない。 この点に関してはレベル・ラインもまた同様。




以上の結果から、1)〜4)までの条件をすべて満たしているラインとしては、 フライ・ライン素材から作られた製品だけということになる。 この結果については、実は至極当然であって、なぜなら、フライ・ラインという素材そのものが、 毛バリを飛ばすことだけを目的とし、 長年にわたって多くの国々で研究と開発が繰り返されてきた毛バリ専用ラインだからなのだ。 各国専門家の努力の結晶と言っても過言ではない。だからこそなのだが、安価、丈夫、長持ちという点も見逃せない。 その点も含め、理想的で楽なテンカラ・ラインは、フライ・ライン素材から作られた製品ということになる。


渓愚の道具
●テンカラ竿 ●テンカラライン ●毛バリ