マスコミの評価

小菅村では、平成11年3月よりキャッチ&リリース(C&R)区間の設置を実現した。 ここでは、区間設定後の反響や小菅村の取り組みを、地元新聞等の記事を引用させていただき、紹介する。



■スポーツニッポン(平成11年10月9日)「釣りの旅」より
広がるC&Rの輪
 今春、関東初のC&R区間設定で話題となった山梨・小菅川。そこでこのほど、1シーズンの総括を兼ねた「フィッシング・スクールin小菅」が開催された。小菅川を愛し、C&Rの釣りを楽しんだ者の1人として、1泊2日を密着取材した。
 ルアー、フライ、テンカラ、餌釣りの4部門からなるこのイベントには一般から応募した”C&Rファン”20人が参加、一流講師の指導の下に”釣りの小菅”を満喫した。
 初日の呼び物はオプション行事。小菅川源流での「天然魚ウォッチング」または同川C&R区間への「魚放流と河川清掃」だ。いずれも漁協主催ならではの企画で、筆者は前者に同行。箱メガネでのぞいた清らかな流れにはパーマークも美しい天然ヤマメが踊っていた。実釣はその後、暗くなるまでC&R区間で。さらに夕食後のミーティングではテクニックやタイイング教室の傍ら、ルール違反者対策や釣り場充実のための討議も。参加者の”腕”は千差万別だが、2日目も魚をいたわりつつ、早朝から真剣に竿を振る姿がすがすがしい。
 小菅川通い30年、今回のC&R区間誕生に際しても微力ながら協力した筆者には、うれしい取材であった。釣り人側にも、漁協サイドにも大きな収穫と、いくつかの反省を残してシーズンの幕は降りた。関東初のC&R区間はさらなる充実をもって来期を迎えることだろう。



■スポーツニッポン(平成11年6月26日)「アッコのFish+1!」より
ヤマメの里帰り
 時の流れとともに、変わってしまうものがある。8年前、初めて竿を手にして出掛けたのがこの小菅川。その時は餌釣りだったが、記者として第一歩をしるした記念すべき川だ。月日は流れ、ルアー・フライの人気を受け、関東近県として初のC&R釣り場を新設した小菅川。お互いかわったなあと、しばし感傷に浸る。
 各地でC&R釣り場が広がっているが、小菅川の人気も上々。金風呂橋近くの「すずめのお宿」では、昨年と比べて入漁料の売り上げが約10倍。「すずめ...」にある雑記帳には「いいことだから頑張って」の意見が多数。中には「持ち帰っている人がいる」と残念な声もある。「力強い意見を読むと、やって良かったなあと思います」(組合長)。
 さて、肝心な釣りではルアーをなくすこと4個。少しあきらめかけたころ、救世主の登場。地元・小菅村の名人、舩木学さん。「これを使ってごらん。流れの中の魚の方が、活性が高いよ」手には、フロートタイプのピースミノー5センチ。根掛かりを恐れて今までは避けていたポイントへ、起死回生のキャスト。コツン、岩にぶつかったのとは違う感触に、軽く合わせる。上がったのは25センチ級のヤマメ。その後、数匹を追加し”夕まずめ樣々”に感謝した。
 この釣り場、きちんとリリースすれば、餌釣りもOKなのがユニーク。それにはバーブレス、なるべく魚体には触らないなど、釣り人が守らなければならないルールは多い。そして、放流する側も新たな取り組みをしなければならないのも事実。時間が流れても変わらないもの、いつまでも魚が釣れる川を...と願うばかりだ。



■山梨日日新聞(平成11年6月2日)より
好評 小菅川のキャッチ&リリース/魚影薄れず釣り人増える
 渓流のほとりに立つと、水深30センチほどの澄んだ流れの中にヤマメやイワナが潜み、ウグイが群れで泳いでいる。「解禁から2ヶ月半たっても魚がこれだけ見えるのは、すごいことです」と、村企画観光課主査の加藤源久さんは胸を張る。
 小菅川などの渓流には、春の釣りシーズン解禁と同時に、県内や首都圏などから多くの釣り人が訪れる。「以前は釣った魚を数十匹も持ち帰る人もいて、魚の姿はすぐに見えなくなってしまった」(加藤さん)という。この2ヶ月半の様子を、加藤さんは「一部の区間ということもあるが、今のところ抵抗なく受け入れられているようだ。魚を釣るまでの過程を楽しむ人たちが増えたためではないか」と分析する。
 C&R区間がもたらした効果は、川に魚が残ったことだけではない。村漁協によると、遊漁券のうち1年間で1,300枚程度だった日釣り券(800円)の販売枚数は、ニヵ月足らずで2,500枚以上。近くで旅館と食堂を営む舩木八千代さんも「十年以上店をやっているが、お客さんがこんなに来たことはなかった。ごみも散らかさず、持ち帰ってくれている」と話す。村営温泉を利用する釣り客も増えているという。