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テンカラは一人一派と言われる
ほど独創性に富んだ釣りである。つまり十人十色というわけだが、
たとえば10人の画家が、同じ題材を同時に描いたとしても、それ
ぞれタッチの異なる10枚の絵が仕上がるように、やはりテンカラ
も人それぞれで、各人の独創性というものがきっとどこかに表れて
くる。キャステリング然り。テクニック然り。もちろん毛バリまた
然りである。
その傾向は、経験 を積めば積むほど顕著になって、ひいては、まったく独自のテンカ ラへと発展していく。1投1投の、1尾1尾の経験によって新たな可 能性を見い出し、それに合ったテクニックや毛バリを考案してみる。 そしてフィールドで実際に試し て良否の判断を下し、さらに突き詰めて精度を高めていく。推測し、 試案をまとめ、実験してみるという、この発展的なプロセスの繰り 返しには終わりがない。 つまり奥が深い。それもとことん深い。 だからこそ、これまでに色々と異なるテクニックが生まれ、タック ルや毛バリが次々と創り出されてきたのである。 そんなわけでテンカラの奥深い領域には、未知の 可能性を秘めた原石が、それこそ無尽蔵に埋まっている。それらを 掘り出して磨きをかけ、独創的でより面白い形に仕上げていく。 それもまた、テンカラならではの魅力の一つなのだ。 さて、テンカラの魅力について、以上3項目に分けた形で 見ていただいたわけだが、冒頭でもお話したように、それら は核だけを取り出して手短にまとめた、いわばダイジェスト 版にすぎない。 深く広大な本筋を理解していただくには、 実際にフィールドへ出て、実際に竿を振っていただくことが やはり一番手っ取り早い。 毛バリに飛びついた渓流魚の衝 撃と、竿を絞り込んでくる、あのわくわく感を一度でも経験 してもらえば、「テンカラとは、こんなにも魅力的な釣りだっ たのか」と、一辺でご理解いただけるはずだ。 |
| テンカラの魅力 | |||
| ●テンカラで感じた 気分の高まり |
●フィールドの多様性と、 それぞれの持ち味 |
●テンカラの 独創性 |
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