のっぺらぼうの特徴


のっぺらぼうの特徴は顔に目、鼻、口がなく、夜、人気のないところに現われるという以上に、特に思い当たることはない。ひとを驚かして楽しむ妖怪ということだろうか。
こののっぺらぼうにも、地方によったバリエーションがあるようだ。

津軽(青森県)で『ずんべらぼう』と呼ばれるものがそれに当たる。
ずんべらぼうは男の妖怪で、夜更けの山道に現われ、それに遭遇した人が驚いて村に逃げ帰り、知り合いの家に飛び込んで、そのはなしをすると、それを聞いた人が「それはこんな顔だったかい?」といって顔を寄せてくる。するとそれもずんべらぼうであったという話しである。
呼び名は少し違うが、ほかののっぺらぼうの話しと非常によく似ている。

また女ののっぺらぼうというのもいて、それは口だけがついているという。
この妖怪は夕暮れに、町はずれの寂しい寺や神社に現われる。顔を隠したその女は、うちかけ姿だったり、美しい着物を着ており、通りすがりの人が不審に思って声をかける。すると振り向いた女には目と鼻が無く、唯一ある口をニーッと開くとお歯黒がべったりついているということである。というわけでこの妖怪、『お歯黒べったり』と呼ばれている。これはやはり狸やむじなの化けたのものだという説もあれば、お歯黒をつけた女の執念が妖怪化したものだと考える人もいる。
ちなみにお歯黒とは、娘がお嫁に行くと、歯を鉄漿(かね)という液体で黒く染める習慣のことである。


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